これまで、クリップボードには一つずつのデータしか保存されなかったが、複数のデータが保存できるようになり、履歴をさかのぼって過去にコピーしたデータを貼り付けできるようになった。また、クリップボードに保存したデータを別のパソコンからも利用できる。
もちろんコピーは「Ctrl+C」で、通常のペーストは「Ctrl+V」というショートカットキーのまま。クリップボード履歴を利用するときのみ「Windows+V」で呼び出すという仕様。
[クリップボードの履歴]は、[Wins]+[V]キーで利用できる。最初は有効にする手順が必要だ。上の画面が表示されたら[有効にする]をクリックする。[設定]>[システム]>[クリップボード]で、[クリップボードの履歴]が[オン]になる。
一度有効にしたら、以降はこの画面は出ない。
[Ctrl]+[C]キーでコピーをしてから、[Wins]+[V]キーを押すと保存した一覧がタイムスタンプとともに表示される。
サポートされているのは、テキスト/HTML/画像の3つ、それぞれ1MB未満、全体で5MBまで保存できる。
ワード(MS Office)やメモ帳、ウェブアートデザイナー(WAD)など貼り付け先を表示しておいて、貼り付けたいデータをクリックすると、貼り付けが実行される。
[クリップボード]の履歴にあるデータは、再起動や[すべてクリア]などでクリアされてしまう。
然し、[ピン留め]しておけば、履歴を消去(すべてクリア)したり、PCを再起動してもデータは保持される。
但し保留しておけるデータは、ピン留めしたものも含めて50個まで。
クラウド (Microsoft アカウント) を介してクリップボードの履歴がデバイス間で同期されるようになり、同一の Microsoft アカウントで利用する他のデバイスでも同じ履歴から貼り付けが可能となる。
同期機能を有効にする操作:
クリップボードの同期を有効にするために設定を変更する。
[設定]から[システム]を開く。
[システム]が開いたら[クリップボード]を選択する。
[他デバイスとの同期]の[オフ]をクリックして[オン]にする。
これで複数のWindows PC間でクリップボードデータを共有できる。