プロバイダー(Biglobe)のアドレスから、Office Outlook を使って多数のアカウントへメール送信をすると、複数の Gmail アカウント(Gmail アドレス)のみでデリバリー(送信)エラーのメッセージ(右図)が戻されて、送信できない。
Gmail 以外のメールアカウントには問題なく送信される。
使用しているメールソフトは Office Outlook、Microsoft 365 バージョン。
テスト環境での問題再現
Office Outlook にプロバイダー(Biglobe)のメールアカウントと、新たに Gmail のアカウントを追加した。
自分の Biglobe アカウントから 自分の Gmail アカウントへのメールの送受信の確認ができる環境にした。
この環境でも、Biglobe から Gmail へのメッセージ送信は不可だった。
一方、Biglobe や Gmail アカウントと第三者とのメールの送受信は問題は無かった。
エラー内容は 差出人アドレスが有効でないとのエラー(550 5.7.1)
エラー時に折り返して通知されるデリバリー・エラーメッセージには、上記のように「差出人アドレスが有効でないか、そもそも差出人が無い」と表示され、エラーコード 550 5.7.1が付いている。
メールの設定を確認してみる
プロバイダー(Biglobe)から、ネットを通して提供されているサーバー設定情報をもとに、Office Outlook でのサーバー設定を確認した。
Biglobe のサーバー設定では特に問題となるところは見当たらなかった。
Office Outlook のメール設定を確認・変更してみた
「Outlook」の「ファイル」>「オプション」>「Outlook のオプション」で、個々の設定を確認・変更してみた。
「メール」タブを選択し、その中の「メッセージ形式」の節で、以下の項の変更をした。
「テキスト形式のメッセージを送信する際、添付ファイルを UUENCODE でエンコードする」にチェックが入っていたが、このチェックを外した。
「インターネット メールの受信者にリッチ テキスト形式のメッセージを送信する際、以下の形式を使用する(W):」に、「HTML形式に変換 ▼」が設定されていたが、ここを「テキスト形式に変換 ▼」に変更した。
「詳細設定」タブに移り「文字設定オプション」節で「送信メッセージのエンコード方法を自動選択する」にチェックが入っていたが、これを外した。
設定変更後のテスト結果
以上都合3か所の設定変更を行った。
このあと、Biglobe から Gmail カウントへのメール送信ができるようになった。
第三者(Gmail アカウントを含めて全て)とのテストメール送受信も問題なくできることを確認した。
3つの内の一つに絞り込んだ
最終的に3つの設定変更から一つの設定変更に絞り込んだ結果、「メッセージ形式」の「テキストメッセージを送信する際、添付ファイルをUUENCODE でエンコードする」のチェックを外すことで、件の問題は解決できることが判明した。
他の二つの設定変更は元に戻した。
件のメールには添付ファイルは無いが、なぜか当設定で、Gmailへのメッセージ送信ができなくなってしまうという結果だった。
uuencode は、バイナリデータをテキストデータに変換する UNIX 及び Unix 系OS のコマンド。或いは、それによって生成されるテキストデータのフォーマット。uuencode は Unix to Unix ENCODE の意である。
電子メールやネットニュースで多用され、現在でも多くのメーラーが対応している。
(ウィキペディアから)