会員の方から、自分の名前を騙って自分宛てに送信してくる迷惑メールがあるので、どうにかならないかと問合せがありました。いわゆるなりすましメールです。
そこでなりすましメールへの対処方をネットで調べてまとめました。
どのようなメールが送られてくるか
メール内容は、「あなたのアカウントはトロイの木馬に・・・」といった類のものから、ビットコインに関するものなど様々です。
普段は関与していないことをでっちあげて、一種脅迫まがいの内容もあります。
冷静に判断すればあり得ないことと分かるものばかりだ。
迷惑メールとして処理すべきものだが、問題は、差出人のメールアドレスが、宛先のものに置き換えられてしまっているので、迷惑メール対策としての通常の方法は取れないという厄介なものです。
なりすましメール対策
以下はこうしたメールを受信したときのその対処方をまとめたものです。
使用するメールソフトは Outlook 2016 です。
受信したメールから差出人のメールアドレスを割り出す
➊ 受信したメールのプロパティから[インターネット ヘッダー]情報を得る
1)メールを開いた状態で、[ファイル]>[プロパティ]をクリックする
2)[プロパティ]表示画面の[インターネット ヘッダー]のボックス内で[Ctrl]キー+[A]キーを同時に押し、ボックス内の全ての文を選択状態にする。
3)[インターネット ヘッダー]ボックス内の文がすべて選択された状態で、続いて[Ctrl]キー+[C]キーを同時に押し、内容文をコピーする。
4)メモ帳に貼り付ける。
(この操作は、内容全体を見やすくするためです)
5)メモ帳に貼りついたインターネット ヘッダー情報から、差出人のメールアドレス xxxx@yyyy.com を割り出す。
差出人のメールアドレスを割り出したので、次はこのメールアドレスが入っているメールを受信したときに[迷惑メール]に仕分けするようにする。
仕分けルールを設定する
➊ 自動仕分けウィザードを開く
1)メールの受信トレイで[ホーム]タブ > [移動] グループ >[ルール]で表示される[仕分けルールの作成]をクリックする。
2)[仕分けルール作成]画面が開くので、[詳細オプション]をクリックする。
➋ 仕分け条件を設定する
2)(ステップ1)条件を選択:
「自動仕分けウィザード」にある[メッセージ ヘッダに特定の文字が含まれる場合]にチェックを入れる。
3)(ステップ2)仕分けルールの説明を編集:
[特定の文字]をクリックする。
4)「文字の設定」画面で、[メッセージ ヘッダに含まれる文字]のボックスに、上で割り出した差出人のメールアドレスを入力し、[追加]をクリックする。
5)「特定の文字の一覧」へ、入力された文字列が移動されるのを確認し「OK」をクリックする。
6)ステップ2の仕分けルールボックスに、入力した文字列(すなわちメールアドレス)が設定されたのを確認する。
7)「次へ」をクリックする。
➌ 仕分け先を設定する
8)メッセージに対する処理の選択(ステップ1)で[指定フォルダーへ移動する]にチェックを入れる。
9)同じくステップ2で、「指定」をクリックする。
10)[仕分けルールと通知]ウィンドウで「迷惑メール」フォルダーを選択する
11)[OK]をクリックする
12)[自動仕分けウィザード] ステップ2ボックス内が「迷惑メール」フォルダーと変更されているのを確認する
13)[完了]をクリックする